Studio/高橋哲人

機材との付き合い
------「どこに位置づけるかで機材の性質は変わる」

CGクリエイターとして高機能のソフトウェアを操る傍ら、AVアーティストとしてシンセやミキサーなどハードウェアもバリバリ使いこなす高橋さんだが、さまざまな機材を使ってきた経験から今大切にしていることは?
「ベーシックがしっかりしている機材が好きです。旬な音が欲しくて色々と飛び道具に手を出した時期もありましたが、必要以上に機材が増えると管理に手間が掛かって逆に効率が悪くなってしましうし、個性的で面白い機材よりも、面白くないけれどニュートラルな機材の方が表現をし易い。今はこれら最小限の機材に場面に応じて必要なものを足す感じです。何を作るのかが一番大切なので身体の拡張というか手に馴染み直感的に使えるものが制作に集中できていいんです。」

ArKaosも高橋さんにとってベーシックなツールのひとつだ。 「VJのようなことを始めたのは8年前のことですが、ArKaosの存在はその頃から気になっていたものの手が届かなくてTransmotionというMIDI信号からOpenGLで絵を描くプログラムを書いてパフォーマンスしていました。昨年あるミュージシャンのライブでマルチスクリーンできちんと再生できるものを探していてArKaosと再会しました。PC、MIDIのキーボードと画面のクリップの配列が1対1になっているので現場で助かります。地味ですが基本的な機能を組み合わせれば大体のことができるのは強いです。あとは鍵盤以外のデバイスのマッピング画面をデザインできたり、クリップの頭だけRAMに先読みしてくれればもっといいです。」

すでに映像出力ではArKaosを使用しているが、今後は別の角度からの使い方を考えているとのこと。
「機材を制作のワークフローのどこに位置づけるかによって性格が変わると思うんです。映像編集はフレーム単位の世界ですからマウスを握って画面とにらめっこになりますが、ArKaosを編集システムに組み込むことで踊りながら鍵盤やパッドで編集できるのでその時の勢いをグルーヴに反映できるんです。」

XiKICK XiBIRTH XiKICK XiBIRTH
■作品情報
XiKICK XiBIRTH
XiKICK XiBIRTH
2001年〜2004年、パフォーマンス
あらゆるジャンルの音を再破壊、再構築するプログレッシブトランスバンドXiKICK XiBIRTHをはじめ、ロックでトランスな楽曲制作、ライブをこなす。シンセサイザーを使いながらも日本の音色にインスパイアされたオリエンタルな曲を書く。
■ArKaos 製品情報
ArKaosVJ MIDI
ArKaosVJ 3.6.1 MIDI
MIDIコントロールに完全対応したVJソフト。MIDIキーボードで映像をコントロールでき、Rewire対応でDAWソフトウェアとも同期可能。パフォーマンスを記録・再生するイベントレコーダを搭載。マルチカメラインプット・マルチスクリーン・マルチプロジェクションにも対応。
■インタビュー バックナンバー
第一回 ムーチョ村松
「世界で誰もやっていないようなことに挑戦していきたい」
第二回 一楽儀光
「元気に楽しくやりましょうってことですね」
第三回 高橋哲人
「どこに位置づけるかで機材の性質は変わる」